今春も約40日間のヨーロッパ買い付けに来ています。
経済回復の国際格差が生んだ円安、
ウクライナ危機が発端となった世界中の燃料=送料の高騰、
業種問わず輸入業者にとっては厳しい時代です…。
ヨーロッパに来て改めて実感しています。
弊社でも全体的に値上げをしないといけないのか、と思ったり。
ここは値上げせずに踏ん張り所、と思ったり…。
さてさて実は買い付けは既に1ヶ月が経過しています。
買い付け日記のスタートが遅くなったのは、
今回いつも以上に移動が多く連泊で落ち着く事が無かったのと、
ブログに載せるような画像が全然撮れなかった等の諸々の事情によるものですが、
まとめると、言いたいことも言えないようなこんな世の中じゃ…
ポイズン
です。
これから残り約10日間で巻き返して行きます。行けるかな?
それでは買い付け最初から徐々に思い出して…
まず記憶に残ってるのが羽田→パリまで20時間以上掛かった事。
ウクライナ危機の影響で予約していた羽田→パリの直行便が消え、
ロンドン経由でロシア上空を避け逆回りのアラスカ上空を飛ぶコースで
いつも以上に時間が掛かり。
しかもロンドンでトランジット3時間半待ち。
ユーロスターに乗り換えた方が早かったのでは…
そしてパリへのフライトはすっかり夜。
ホテルに着いたのは24時近く…
次の日は早朝から移動(5時半起き)。
眠い目を擦りながらの初日は、
引退間近の老夫婦ブロカントディーラー。
引退後は大きい庭のある家を買ってのんびり暮らすそうです。
既に通い慣れた倉庫は売りに出されており、商品も疎ら。
それでも古い白物中心にまとめて買付け、
愛くるしいクマとの出会いもあり、
そして何と、引退ということもあり
自分達の仕入れルートの一つを紹介して頂きました。
この業種では(多分どの業種でも)"仕入れルート"というのはまさに生命線。
川上の更に川上。
期待以上の安さと物量…
こちらでも4パレット程の物量を仕入れ大満足なスタート。
※品薄だったアンティーク本も7月にまとめて入荷します。
今はわざわざ現地に赴かなくても、
PCやiphoneの前で数時間もにらめっこすれば、
海外の色々なものが買える時代。
ただ、このディーラー達と顔を合わせ重ねた時間、
そこから得た掛け替えのないルート、経験と喜びは、
現地ならではもの。
僕は海外に仕入れに来れて良かったと、ずっと思っています。
今回の買い付け日記は1回で終わらずにまだ続きます、多分。